英語のリスニング力を伸ばしたいけれど、机に向かう時間がなかなか取れない。そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
オーディオブックを使った英語学習は、通勤中や家事の合間にも「耳で英語に触れる時間」を確保できる方法として注目されています。プロのナレーターによる自然な発音を繰り返し聴くことで、リスニング力だけでなく発音やイントネーションの感覚も養えるのが特徴です。
この記事では、英語学習に使えるオーディオブックサービスの比較から、レベル別のおすすめ作品、効果を引き出す聴き方のコツまでまとめて紹介します。「英語をもっと身近に感じたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

オーディオブックが英語学習に向いている理由
英語学習にオーディオブックが適している理由はいくつかあります。単にリスニング教材として使えるだけでなく、ネイティブの自然な英語を「物語の流れ」に乗せて聴けるため、教科書的な英語とは異なるリアルな表現に触れられます。
ネイティブの発音に長時間触れられる
オーディオブックはプロのナレーターが朗読しているため、発音・アクセント・イントネーションがクリアで聴き取りやすいのが特徴です。1冊あたり数時間から十数時間の音声が収録されており、映画やドラマよりも長時間にわたって英語のシャワーを浴びることができます。
再生速度の調整でレベルに合わせられる
Audibleやaudiobook.jpでは再生速度を0.5倍から3.5倍まで細かく調整できます。初心者はまず0.75倍から1倍のスピードでゆっくり聴き、慣れてきたら1.25倍から1.5倍に上げていくことで、段階的にリスニング力を鍛えられます。
スキマ時間を有効活用できる
通勤電車の中、ランニング中、料理をしながらなど、目と手が塞がっている時間でも「耳だけ」で英語に触れられるのがオーディオブックの強みです。1日30分のスキマ時間でも、1か月で約15時間の英語インプットになります。
オーディオブックは「聴くだけ」という手軽さが継続のカギ。英語学習は毎日の積み重ねが大切なので、ハードルの低さが大きなメリットになります。
毎日使うものだからこそ、着けたりしまったりが面倒にならないイヤホンを選んでおくと習慣が途切れにくくなります。
英語学習におすすめのオーディオブックサービス比較
英語学習に使えるオーディオブックサービスは複数ありますが、それぞれ特徴や料金体系が異なります。ここでは主要なサービスを比較します。
Audible(オーディブル)
Amazon傘下のオーディオブックサービスで、洋書のラインナップは圧倒的な充実度を誇ります。ベストセラー小説からビジネス書、児童書まで幅広いジャンルが揃っています。
プレミアムプランは月額1,500円(税込)で12万冊以上が聴き放題。スタンダードプランは月額880円(税込)で毎月1冊選んで聴けるシステムです。英語学習用に洋書を多く聴きたいなら、プレミアムプランがコスパの良い選択肢といえます。
30日間の無料体験が用意されているので、まずは試してみるのがおすすめです。
audiobook.jp
日本最大級のオーディオブック配信サービスで、聴き放題プランは月額1,330円(税込)。年払いにすると年額9,990円(月833円相当)とさらにお得になります。15,000タイトル以上が聴き放題の対象です。
英語学習者に注目なのがラダーシリーズの洋書が聴き放題対象に含まれている点。「美女と野獣」「星の王子さま」「赤毛のアン」など、レベル別に難易度が分かれた洋書を段階的に聴き進められます。14日間の無料体験も利用可能です。
Kindle + Audible の組み合わせ
Kindleの電子書籍とAudibleの音声を同時に利用する方法もあります。Kindleで文字を追いながらAudibleの音声を聴く「Immersion Reading」を活用すれば、目と耳の両方から英語をインプットできます。語彙力とリスニング力を同時に伸ばしたい方に向いている学習法です。

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英語力に合わせて作品を選ぶことが、挫折しないコツです。ここではレベル別におすすめの作品を紹介します。
初心者向け(TOEIC 300から500程度)
初心者はまず短くてシンプルな作品から始めるのがポイントです。すでにストーリーを知っている作品を選ぶと、聴き取れない部分があっても内容を推測しやすくなります。
- ラダーシリーズ(audiobook.jp聴き放題対象):レベル1から5の段階別で、使用語彙数が制限されているため英語学習に最適
- 「Charlie and the Chocolate Factory」:ロアルド・ダールの児童文学。シンプルな英語で書かれており、ストーリーも楽しめる
- 「The Little Prince(星の王子さま)」:短編で語彙もやさしく、繰り返し聴くのに向いている
音声と一緒に文字も追いたい場合は、こうしたレベル別の洋書を紙で持っておくと確認がスムーズです。
中級者向け(TOEIC 500から700程度)
中級者は少し長めの作品やビジネス書にチャレンジしてみましょう。
- 「Atomic Habits」James Clear:習慣づくりのベストセラー。ビジネス英語の語彙が自然に身につく
- 「The Alchemist」Paulo Coelho:世界的ベストセラー小説。比較的平易な英語で書かれており、ストーリーに引き込まれる
- 「Who Moved My Cheese?」:短くて読みやすいビジネス寓話。何度も聴き直しやすい長さ
上級者向け(TOEIC 700以上)
上級者はネイティブ向けの一般書籍にそのまま挑戦できます。
- 「Harry Potter」シリーズ:ストーリーを知っている人も多いため、英語音声に集中しやすい。Jim Dale版のナレーションが特に人気
- 「Sapiens」Yuval Noah Harari:歴史・人類学のベストセラー。学術的な語彙も出てくるが、語り口が平易で聴きやすい
- 「Educated」Tara Westover:メモワール。自然な日常英語のリスニングに適している
自分のレベルよりも難しすぎる作品を選ぶと、内容が理解できずに挫折しやすくなります。「8割くらい聴き取れる」くらいのレベルの作品を選ぶのがコツです。
オーディオブック英語学習の効果的な5つのコツ
ただ流し聴きするだけでは効果は限定的です。以下のテクニックを意識すると、学習効率がぐんと上がります。
1. 同じ作品を最低3回は繰り返し聴く
1回目は全体のストーリーを把握する「通し聴き」、2回目は聴き取れなかった部分を意識する「精聴」、3回目はシャドーイング(声に出して追いかける)に使うのが効果的です。繰り返し聴くことで、最初は聴き取れなかった表現が自然に耳に入ってくるようになります。
2. シャドーイングを取り入れる
音声を聴きながら少し遅れて声に出す「シャドーイング」は、リスニングとスピーキングの両方を鍛えるトレーニングです。通勤中に声が出せない場合は、口パクで口の形だけ真似る「マンブリング」でも効果があります。
3. テキストと併用する
Kindleなどの電子書籍版を手元に用意しておき、聴き取れなかった部分をテキストで確認する習慣をつけると、語彙力の定着率が大きく変わります。特に初中級者は、音声だけで理解できない部分をテキストで補うことで学習効率が上がります。
テキスト確認用の端末としては、辞書引きがしやすくバッテリーが長持ちする電子書籍リーダーを使っている方も多いようです。
4. 再生速度を段階的に上げる
最初は0.75倍から1倍で聴き始め、内容を理解できるようになったら1.25倍、1.5倍と速度を上げていきます。速い速度に慣れると、通常速度の英語がゆっくりに感じられるようになり、実際のネイティブの会話にもついていきやすくなります。
5. 毎日のルーティンに組み込む
「通勤電車に乗ったらイヤホンをつけてオーディオブックを再生する」など、既存の習慣にセットで組み込むのが継続のコツです。1日15分から30分でも、3か月続ければ約22時間から45時間の英語インプットになります。

オーディオブック英語学習でよくある疑問Q&A
Q. 英語がほとんど聴き取れないレベルでもオーディオブックは使える?
使えます。ラダーシリーズのレベル1など、使用語彙が1,000語程度に制限された初心者向け作品から始めれば問題ありません。再生速度を0.5倍から0.75倍に下げて聴くのも有効です。まったく聴き取れない状態でいきなりネイティブ向けの小説に挑戦するのは避け、自分のレベルに合った作品を選ぶことが大切です。
Q. リスニング力はどれくらいで効果を実感できる?
個人差はありますが、毎日30分程度の継続で2か月から3か月後に「以前より聴き取れるようになった」と実感する方が多いようです。英語の音に耳が慣れるまでには一定の時間がかかるため、短期間で成果を求めすぎないのがポイントです。
Q. オーディオブックだけで英語は上達する?
オーディオブックはリスニング力・語彙力・発音の感覚を養うのに適していますが、スピーキングやライティングの力はオーディオブック単体では伸ばしにくい面があります。英会話アプリやオンライン英会話と組み合わせて、アウトプットの機会も確保するのがバランスの良い学習法です。
Q. 洋書と日本語のオーディオブックを併用するのはあり?
ありです。同じ作品の日本語版を先に聴いてからストーリーを理解した上で洋書版を聴くと、内容がわかっているぶん英語に集中しやすくなります。「多聴」と「精聴」を使い分けるイメージで、日本語と英語のオーディオブックを併用するのは効果的な方法です。
英語学習の合間に、日本語のマンガや小説で気分転換したいなら、コミックシーモアという選択肢もあります。NTTグループが運営する電子書籍ストアで、無料で読める作品も多数そろっています。アプリに作品をダウンロードしておけばオフラインでも読めるので、通勤中のスキマ時間にも使えます。詳しい内容は公式サイトで確認できます。

まとめ
オーディオブックを使った英語学習は、スキマ時間を有効活用しながら自然な英語に長時間触れられる方法です。
Audibleは洋書のラインナップが豊富で中上級者に向いており、audiobook.jpはラダーシリーズなど初心者向けのコンテンツが充実しています。自分のレベルと目的に合わせてサービスを選び、まずは無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。
大切なのは「毎日少しでも英語を聴く習慣を作る」こと。オーディオブックなら、いつもの通勤時間がそのまま英語学習の時間に変わります。気になるサービスの無料体験を活用して、自分に合った英語学習のスタイルを見つけてみてください。



