スマホやタブレットの機種変更を検討するとき、「電子書籍のデータはどうなるの?」「買った本が読めなくなったりしない?」と不安に思う方は少なくありません。
安心してください。主要な電子書籍サービスは、購入データがクラウドに保存されているため、機種変更してもデータは消えません。新しい端末でアプリにログインし直すだけで、これまで購入した本をすべて読むことができます。
この記事では、Kindle・楽天Kobo・コミックシーモアなど主要サービスの引き継ぎ手順と、機種変更時の注意点を詳しく解説します。

電子書籍の引き継ぎが簡単な理由
電子書籍サービスの購入データは、端末ではなくクラウド(サーバー)に保存されています。紙の本のように物理的なデータが端末に紐づいているわけではないため、機種変更しても購入履歴はそのまま残ります。
引き継ぎの基本は「新しい端末でアプリをインストールし、同じアカウントでログインする」だけ。クラウドから書籍データを再ダウンロードすれば、以前と同じ環境で読書を再開できます。
しおり・ハイライト・メモなどの読書データもクラウドに同期されているサービスが多いため、「前の端末でどこまで読んだか」もちゃんと引き継がれます。
Kindleの引き継ぎ手順
手順
- 新しい端末にKindleアプリをインストールする
- これまでと同じAmazonアカウントでサインインする
- ライブラリに購入済みの書籍が表示される
- 読みたい本をタップしてダウンロードする
Kindleは台数制限がなく、複数端末で同じアカウントにログイン可能です。旧端末から新端末への移行で特別な手続きは不要です。
引き継がれるデータ
- 購入した書籍の一覧
- しおり(最後に読んだページ)
- ハイライト・メモ
- コレクション(本棚の整理情報)
旧端末のKindleアプリからログアウトする必要はありませんが、端末を売却・譲渡する場合は必ずアカウントからサインアウトしてください。
楽天Koboの引き継ぎ手順
手順
- 新しい端末に楽天Koboアプリをインストールする
- 楽天IDでログインする
- ライブラリに購入済みの書籍が表示される
- 読みたい本をダウンロードする
楽天Koboは台数制限がなく、何台でも同時にログインが可能です。スマホ・タブレット・PCなど複数端末で同じライブラリを共有できます。
しおりやハイライトもクラウドで自動同期されるため、スマホで途中まで読んだ本の続きをタブレットで読むことも可能です。
コミックシーモアの引き継ぎ手順
手順
- 新しい端末でコミックシーモアのアプリまたはサイトにアクセスする
- 登録済みのアカウントでログインする
- 本棚に購入済みの書籍が表示される
- 読みたい本をダウンロードする
コミックシーモアもクラウド管理のため、機種変更による影響はありません。NTTグループの安定したサーバーで管理されており、データ消失のリスクは低いです。

ebookjapan・BookLive・DMMブックスの引き継ぎ
これらのサービスも基本的な引き継ぎ方法は同じです。アプリをインストールし、同じアカウントでログインすればOK。
- ebookjapan:Yahoo! JAPAN IDでログイン。購入データはクラウド管理
- BookLive:BookLiveアカウントでログイン。本棚データはクラウド保存
- DMMブックス:DMMアカウントでログイン。ビューアーアプリで再ダウンロード
機種変更時に注意すべき5つのポイント
1. アカウント情報を事前に確認しておく
ログインID(メールアドレス)とパスワードを確認しておきましょう。パスワードを忘れている場合は、機種変更前にリセットしておくのが安全です。
2. 旧端末でダウンロードした書籍は再ダウンロードが必要
端末にダウンロードしたデータは端末内に保存されているため、新端末では再ダウンロードが必要です。Wi-Fi環境で一括ダウンロードすることをおすすめします。
3. Android↔iOS間の移行も問題なし
AndroidからiPhone、iPhoneからAndroidへの乗り換えでも、クラウド管理の書籍データは影響を受けません。ただし、アプリ内で購入したコインやポイントがOS間で共有されないケースがあるため、移行前に使い切ることをおすすめします。
4. 端末を売却・譲渡する場合はログアウトを忘れずに
旧端末を他人に渡す場合は、すべての電子書籍アプリからログアウトし、端末を初期化することが重要です。ログイン状態のまま端末を渡してしまうと、第三者がアカウントにアクセスできてしまいます。
5. サブスクリプションの契約確認
Kindle UnlimitedやコミックシーモアEなどのサブスクリプションは、アカウントに紐づいているため機種変更の影響を受けません。App Store経由で契約している場合は、Apple IDが同じであれば自動的に引き継がれます。
異なるアカウント間で電子書籍のデータを移行することはできません。AmazonアカウントAで購入した本を、AmazonアカウントBに移すことはできないため、普段使うアカウントは1つに統一しておくのが安心です。
よくある質問(Q&A)
Q. 機種変更後、旧端末で本を読み続けることはできる?
はい、旧端末でもアプリにログインしたままであれば引き続き読書できます。複数端末での同時利用が可能なサービスがほとんどです。
Q. 電子書籍のデータ容量が大きくて新端末の容量が心配
端末にダウンロードする書籍を選択できるため、すべてをダウンロードする必要はありません。読み終えた本を端末から削除し、読みたいときにクラウドから再ダウンロードする運用が容量節約に効果的です。
Q. 楽天KoboからKindleに乗り換える場合、書籍データの移行はできる?
残念ながら、異なるサービス間での書籍データの移行はできません。楽天Koboで購入した本はKindleでは読めず、その逆も同様です。サービスの乗り換えを検討する場合は、段階的に新サービスでの購入に切り替えていく方法が現実的です。
引き継ぎ後にやっておくべきメンテナンス
不要な端末の登録を解除する
Kindleの場合、Amazonアカウントの「コンテンツと端末の管理」ページから登録端末の一覧を確認できます。売却・処分した端末が残っている場合は、登録を解除しておきましょう。セキュリティ上のリスクを軽減できます。
ダウンロード済み書籍の整理
新端末に移行した直後は、ライブラリの全書籍が「クラウド上」に存在する状態です。すべてをダウンロードするとストレージを圧迫するため、直近で読みたい本だけをダウンロードするのが効率的です。読み終えた本は端末から削除しても、クラウドからいつでも再ダウンロードできます。
読書の続きから再開できるか確認する
しおりやハイライトの同期はサービスによって挙動が異なります。新端末で本を開いた際に、前回の続きから表示されるか確認しておきましょう。同期がうまくいっていない場合は、一度アプリを再起動すると解決するケースが多いです。
電子書籍サービスを複数使っている場合の管理方法
Kindle・楽天Kobo・コミックシーモアなど複数のサービスを利用している場合、機種変更時にすべてのサービスのアカウント情報を漏れなく引き継ぐ必要があります。
おすすめの管理方法は、パスワードマネージャー(1Password、Bitwarden等)を活用して全サービスのログイン情報を一元管理することです。メモ帳やスプレッドシートでの管理も可能ですが、セキュリティ面を考慮するとパスワードマネージャーが安心です。
各サービスに登録しているメールアドレスが統一されていると、パスワードリセット時にも混乱が少なくなります。可能であれば、電子書籍関連のサービスは同じメールアドレスで統一しておくことをおすすめします。
電子書籍の機種変更は、正しい手順を知っていれば難しくありません。アカウント情報さえしっかり管理しておけば、どのサービスでもスムーズに引き継ぎが完了します。新しい端末で快適な読書ライフを楽しんでください。
Kindleの引き継ぎ詳細は電子書籍トレンドの解説記事が参考になります。楽天Koboの手順は楽天Kobo機種変更ガイドで確認できます。また、複数端末での活用法は思い出図書室の解説も参考にしてみてください。

